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ひざくりげ INDA INDO NESIA 3 バビグリン

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ひざくりげのパラレルストーリー

『南海嬉嬉回島伝(なんかいききかいとうでん)』
──昌福寺の花祭をめざして──

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第三話 バビグリン

バリ島には美味しい料理がたくさんある。中でもこれだけは外せない!のはやはりバビグリン= 豚の丸焼き料理だ。漫画とかでよく見る、豚の口からお尻まで棒が通してあって、それをくるくる 回して全身を丸焼きにする、例のアレである。熟練のバビグリン職人が作るバビグリンは、表面の 皮がパリッと香ばしく焼きあがり、香辛料がたっぷり練り込まれた肉はふわふわでジューシー。 儀式でいただく度に、このクオリティーの豚料理は日本ではなかなか食べられないなぁ、と感心 してしまう。

今ではバリのどこでも食べられるバビグリン。もともとお祭りやハレの日に供物として振る舞われ たもの。お祭りの朝になると村に一人は必ずいるバビグリンを焼くのがとても上手いおじさんが やってきて、家の庭で作ったりする。最近は近所で評判のお店に行って注文したりもする。昔は 儀式の日まで各家庭で子豚を飼って、供物として捧げることが多かったそうだ。

2017年2月4日は、バリ暦でトゥンパック・ランドゥップ(TUMPAK LADEP)といわれる金属を 祀る日。元々は武器にたいして儀礼を行う日だったそうだが、最近では武器→金属道具全般にな り、ガムランをはじめとする青銅器や車、バイク、パソコンなんかにもお供えをする。街に出ると ヤシの葉で作ったお供え物をつけた車がたくさん走っている。日本人の僕から見るとお正月のお 飾りをつけて走る車のようにも見える。お供え物のデザインはいろいろあって、トレンドや「イケ てる、イケてない」があるようだ。伝統的なものを遊び心を持ちながら継承していける環境は素 晴らしいことである。経済成長著しいインドネシアでは、だんだんとそのお供え物が派手になっ てきている。

影絵の伴奏楽器「グンデル」の師匠・サルゴさんの家では、2年前に新調した楽器の初めての儀 式をこのトゥンパック・ランドゥップにやるという。儀式の数日前、サルゴさんはニコニコしなが ら「儀式のために、とびきりのバビグリンを注文した!オメェ、車持ってるだろ?取りに行くの 手伝ってくれや!」と僕に告げる。美味しいものにありつけるなら喜んで!ということで儀式の朝、 サルゴさんの家に集合。30分ほど東へ行った街・ギャニアールにあるバビグリン屋へと車を走らせた。16603052_738821276275227_4008041827804497242_n

バリ島の2月は雨期だが、前日まで降り続いた雨が嘘のように晴れた。
田園の先にはバリ島の信仰の象徴「アグン山」がその顔を見せている。
バビグリン屋に到着すると、朝も早い時間なのに屋外にある焼き場で2頭の子豚とたくさんの焼 き鳥が焼かれている。かわいそうよりも美味しそうが先に立つ、現金な人間である。ジュージュー と油滴る注文の品を受け取ると早速家へと引き返す。車の中に豚の香ばしい匂いが充満して、猛烈 にお腹が空いてくる。

サルゴさんの家に戻ると、お弟子さんたちがたくさん集まっている。大量の供物と共にバビグリ ンも供えられお坊さんを待つ。儀式が終わるまではご飯を食べられないので、みんなソワソワし て気もそぞろである。お坊さんのチリン、チリンという鈴の音が延々と続く。16602110_738821492941872_1120455568123790838_o一時間ほど経って、 バビグリンがおもむろにまな板へ運ばれる。近所のおっさんが出刃包丁で頭と胴体をバサっと切 ると、そのままパリパリと皮を剥がして、あっという間に肉を切り分ける。家に集まった40人ほ どの人たちは、各人お皿を渡されてビュッフェ形式で肉とご飯を取る。朝から何時間もかけて用 意されたご馳走は、ものの15分ほどで食べ尽くされる。バビグリンおそるべし。

食後に待っているのは椰子酒・トゥアック(TUAK)。ヤシの幹に傷をつけて出てくる樹液をポリタ ンクに集め、一昼夜置くと出来上がるお酒。ヤクルトと鰹節を合わせたような味で日本人には好 き嫌いが分かれるところ。僕もあまりたくさんは飲めない。男たちは車座になってトゥアックの 入ったポリタンクを囲み、一つのグラスで回し飲みする。アルコール度数はさほど高くなさそう だが、一気飲み+お腹の中で発酵が進むらしく、気がつくとかなり酔っぱらっている。この日振 る舞われたトゥアックは、お弟子さんがくれた純正トゥアックで混ぜ物一切なし!(市場で売って いるものは水で薄められているらしい)ヤシの甘みが心地良くて、今まで飲んだトゥアックの中 で一番美味しかった。16587193_738821609608527_6703780700367164589_o

ちなみに今までで一番のバビグリン体験は、バリ原住民が住む島東部の村・トゥガナンに行った 時のこと。そこで年に1度、3トンの豚を供物に捧げる大きな儀式があり、人間の倍以上の大き さの豚が次々と解体され、運動場いっぱいに並べられた鍋で料理されていた。もちろんその日も 豚以上に大量のトゥアックが用意されていた。

つづく。

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ひざくりげinda indo nesia 2 ジャワ島 スラカルタ

 

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『南海嬉嬉回島伝(なんかいききかいとうでん)』
──昌福寺の花祭をめざして──


第二話 スラカルタ

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年末は日本の冬から遠く逃れ、インドネシアはジャワ島に行っておりました。

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ジョグジャカルタであった人形劇フェスティバルでの影絵公演を終えて中部ジャワの古都スラカルタ(通称ソロ)に来た。15965176_722327917924563_977844095434927142_n

ムハンマドの聖誕祭「スカテン」の期間中、ソロで毎晩影絵芝居が上演されるとの情報を得てしばらく滞在することにした。
もう一つの目当てはソロにあるマンクヌガラン王宮のガムランを聴くこと。10年以上前に一度聴いて、ものすごい衝撃を受けたあの音をもう一度聴きたくなった。

ジョグジャカルタから電車で東に1時間。 ジョグジャカルタ~ソロの鉄道は1時間に1本程度走っていて安くて便利。雰囲気としては夏の【外房線】。注意点は、日本の鉄道のようなバリアフリーを考えていないので、ホームと電車の段差が50cm以上ある。重い荷物を持っている時は大変。あと「次は00駅~」みたいなアナウンスもないので、注意深く廻りを見渡したり、向かいに座ったおばちゃん (もしくはおじちゃん)に「ここどこ?」と聞かないと乗り過ごしそうでドキドキする。ちなみにインドネシアには、ジャワとスマトラにのみ鉄道が走っている。15894274_722328127924542_5068599058272042791_n

もともとソロ王宮とジョグジャカルタ王宮は血縁。現在ジョグジャカルタ王宮は州知事を兼任しているが、ソロの王宮は王族という称号だけを持っている。ソロにはカスナナンとマンクヌガランの2つの王宮があり、マンクヌガラン王宮は入館料(+ガイドにチップ) で一部が公開されている。王宮に入ってすぐの大広間ではイスラムでもヒンドゥーでもない、ジャワに古来から伝わる儀礼が今でも続けられている。大広間の天井には太陽のような紋章が掲げられている。現在まで9代続くマンクヌガラン王朝の初代がその紋章で表されている。2代目以降は肖像画があるのに対して、初代は肖像を描いてはいけないそうだ。15826485_722328094591212_4584399682505503351_n

マンクヌガランはジャワガムランのレコーディングが行われた場所としても有名。プンドポの広い天井と大理石の床が作り出す天然のリバーブは、まさに王宮のガムランにふさわしい響きである。毎週水曜と土曜の朝に王宮の楽団が練習していて、誰でも見ることができる。ガムランに合わせて舞う踊り子たちの身体は大理石に映り込み、まるで水面に浮かんでいるようだ。

ガムランの楽師や舞踊家の衣装にも使われるバティック(ろうけつ染め)は、中部ジャワの特産品でソロスタイルとジョグジャカルタスタイルがある。ソロのデザインが細かく茶色がかっているのに対して、ジョグジャカルタのデザインは大ぶりで白い部分が多い。ストライプの角度もソロとジョグジャで左右対称になっている。伝統的バティックのモチーフにはそれぞれ意味があり、結婚式用、出産用、お葬式用など全て違ったデザインが用意されている。中部ジャワでは1950年以降まで、王族以外はバティックを着ることが許されなかったそうだ。今でも一般人が王宮に入る際、着てはいけないバティックがある。15965380_722328044591217_3422684737135174084_n

ジャワ島はムスリムが多いので「肉」と言えば主に牛肉。ジャワに行くと美味しい牛肉料理の店がたくさんある。ソロでの僕のオススメはマンクヌガラン近くの路地裏で見つけたお店。1930年代からやっているワルン(屋台のようなお店)で牛スープのお茶漬けを出す。ご飯とトロトロに煮込まれた牛肉とネギの入ったお椀に温かい牛出汁のスープが注がれ、そこにたっぷりライムを絞っていただく。カウンターのガラスケースには厚揚げやテンペ(インドネシアでポピュラーな大豆の発酵食品)などのサイドメニューがたくさん並んでいて、好きなものを取って食べられる。牛のアキレス腱や内蔵などの煮物も注文できてこちらも絶品。ソロ滞在の後半は毎日通う。

つづく。15826890_722327957924559_7482818142422761044_n

9/26〜10/12 川村亘平斎 影絵個展【MATA AIR】&滞空時間 x AFRA x トンチ ・田中馨

MA_compインドネシアの青銅楽器「ガムラン」を中心とした音楽活動をはじめ、影絵デザイン、イラストなど多方面に活躍する芸術家・川村亘平斎が、相模湖にて3年ぶりとなる待望の個展を開催!

細野晴臣、飴屋法水、朝崎郁恵、OOIOO、小山田圭吾、オオルタイチ、cero、永積タカシなど多くのミュージシャンやアーティストからも支持されている川村亘平斎。その唯一無二でオルタナティブな表現活動をひとつにまとめた展覧会を相模湖交流センターにて開催します。

インドネシアの言葉で「水源」を意味する「MATA AIR」をテーマに影絵空間を演出。
ライブハウスにも美術館にもない、摩訶不思議な「マタアイル=水源」が相模湖に現れます。

光と影の不思議な世界へ、あなたも迷い込んでみてはいかがでしょう。

会期中にはイベントも盛りだくさん!
高い天井と残響1.46秒という抜群の音響を誇る音楽ホールにて、川村亘平斎主催のパフォーマンスユニット【滞空時間】のスペシャルワンマンライブが決定!ゲストにはヒューマンビートボクサーAFRAとスティールパン奏者のトンチが出演します。

さらに30名限定の影絵ワークショップや、展示最終日にギャラリーにて音楽家・田中馨(ショピン、Hei tanaka他、ex.SAKEROCK)と影絵の物語のパフォーマンスなども開催します。

会場となる相模湖交流センターは相模湖駅から徒歩8分、緑豊かな相模湖畔に建つギャラリー&音楽ホールです。
新宿から中央線で一本、最短55分。この機会にぜひ足をお運びください!

◆川村亘平斎 影絵個展『MATA AIR –マタアイル-』◆
会期:2015年9月26日(土)~10月12日(祝月)
火水木10:00~17:00/金土日10:00~19:00
入場無料

~関連イベント~

◆滞空時間ライブ◆
9月27日(日)Open 14:30 Start 15:00 ※アフタートーク有り!
一般前売¥2,300/当日¥2,500/
シニア¥2,250/高校生以下¥1,250
会場:相模湖交流センター・多目的ホール
出演:滞空時間 AFRA トンチ
音響:葛西敏彦 照明:渡辺敬之 FOOD: monoe食堂

◆影絵ワークショップ◆
10月4日(日) WS開始時間10:30~(所要時間約1時間)
参加費:¥500 ※定員30名
持ち物:カッター、ハサミ、筆記用具
内容:かんたんな影絵にんぎょう制作と体験
会場:相模湖交流センター・研修室AB
講師:川村亘平斎

◆影絵と音楽◆
10月12日(月・祝) Open16:30 Start17:00
¥1,500(※ワークショップ参加者は一割引)
会場:相模湖交流センター・アートギャラリー
出演:川村亘平斎(影絵) 、田中馨(音楽)(ショピン、Hei tanaka他 ex.SAKEROCK)
音響:市村隼人

[企画]平林拓也
[主催] 神奈川県立相模湖交流センター/指定管理会社アクティオ㈱
[後援]相模湖観光協会、藤野観光協会

音楽  フェスティバル等 中央線沿線(新宿以西) ]

お問い合せ

神奈川県立相模湖交流センター
TEL: 042-682-6121
FAX: 042-682-6123

E-mail: ticket@sagamiko-kouryu.jp

URL: http://www.sagamiko-kouryu.jp/

神奈川県立相模湖交流センター
エリア 中央線沿線(新宿以西) 
住所 神奈川県相模原市緑区与瀬259-1
アクセス 電車:中央本線相模湖駅下車徒歩8分 新宿から最短55分。車:中央自動車道・国道20号八王子方面から相模湖東出口より約5分
電話番号 042-682-6121
会場ホームページ http://www.sagamiko-kouryu.jp/
日程 2015年9月26日~2015年10月12日
時間 『MATA AIR』火水木10:00~17:00 金土日10:00~19:009/27  滞空時間ライブ 14:30開場/15:00開演

10/12 川村亘平斎&田中馨「影絵と音楽」 16:30開場/17:00開演

料金 『MATA AIR』入場無料滞空時間ライブ
当日¥2,500/前売¥2,300/シニア¥2,250/高校生以下¥1,250

影絵ワークショップ ¥500

川村亘平斎&田中馨 「影絵と音楽」 ¥1,500
(ワークショップ参加者1割引)

割引料金 滞空時間ライブ 前売¥2,300/シニア¥2,250/高校生以下¥1,250
休館日 月曜休館(祝日の場合翌火曜日)
※このイベント概要はMyPageユーザーが投稿しています。

<チケット販売情報>

 

チケット発売日:

2015年7月28日

 

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川村亘平斎と田中馨の影絵と音楽 クラウドファンディングにてDVD化計画!

昨年から始まりました川村亘平斎の影絵プロジェクト「ボクと影絵と音楽」シリーズ

今回 クラウドファンディングにて初のDVD化プロジェクトを立ち上げました。

ボクの敬愛する音楽家・田中馨くんとの作品を皆様にお力添え頂いてDVDにしたいと思っております。

プロジェクトページ(CAMPFIRE)

※こちらのサイトにいって頂くと滞空時間【ONE GONG】製作チームcastle takaoによる素敵なPVもご覧になれます!

■プロジェクト支援期間
2015年3/13〜4/27(月)24:00まで

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製作中のデザインや撮影時の写真、ご支援頂いた方達へのグッズ紹介等
随時アップします。

ジャケットのイメージ

今回のDVD用に描き下ろしました。
ボクの物語には欠かせないキャラクターになったニワトリ頭の【スズキ】が空を飛ぶ。

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皆様の応援お待ちしております!

2/18 川村亘平斎ソロライブ@音や金時

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2/18にソロライブやります。

架空の島【waLak島】
昨年たくさん調査が進んだので
調査報告2015
を発表予定。

音楽が中心ですがいつもと趣向を変えた影絵をやってみようと思っています。

出演:川村亘平斎(音楽・影絵)

場所:音や金時

杉並区西荻北2-2-14
喜志コーポB1
TEL: 03-5382-2020

open 19:00
start 20:00
charge ¥2,300

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